プラネタリウム跡地で世界が広がる朗読劇|銀河鉄道の夜【少女蘇生】

THEATRE
プラネタリウムで銀河鉄道の夜、というコンセプトだけでワクワクする内容でした。
優しく、暖かい朗読劇でした。
この記事はネタバレを含みます。ご注意ください。

作品の基本情報

銀河鉄道の夜

主催:少女蘇生

原作:宮沢賢治

脚本・演出:仲野識

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Last Up 20190201 次回公演情報追加 Information 少女蘇生 一次創作団体。 「ほの暗い世界と、一筋のひかり」をテーマとし、 主に朗読劇、ボイスドラマを制作する。

公演日程・劇場

【日程】
2018年12月8日(土)〜12月9日(日)

【観劇日】
2018年12月8日(土) 14:00

【劇場】
北とぴあ ドームホール
〒114-8503
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21

北とぴあ | 北とぴあ
北とぴあは北区の産業の発展と区民の文化水準の高揚を目的として建設された北区のシンボルで、本格的なホール、多数の平床多目的スペース、各種会議室、音楽スタジオ等、多彩な施設があります。さらに消費生活センターやNPOボランティアぷらざ等も整った「産業と文化の拠点」となっています。

キャスト(敬称略)

勝沼紀義 / 本多諒太

杉宮加奈 / 山下慧悟

土方翔平 / 木下章嗣

西野五月 / 橋本佳奈 / 村尾祥平

スタッフ(敬称略)

原作:宮沢賢治

演出・脚色:仲野識

演出助手:紗倉妃芽

舞台監督:東野伸一

音響:宮下正美

照明:長沢宏朗

舞台美術:IRON HORSE

映像:片野浩次(TEAMワンクレスト)

ピアノ:村田貴章

ギター:阿久津大樹

制作・当日受付:麻倉未夏(少女蘇生)

デザイン:佐藤ユキ(少女蘇生)

感想

朗読劇というものをあまり観たことがなく、普通の演劇との差別化と言いますか、正しい楽しみ方をまだ模索中ではありますが、拙いながらも感想を書かせていただきます。

暖かく、心地よい空間で、いい意味で催眠効果があるような、心を豊かにさせる幸福を感じさせる内容でした。

元プラネタリウムで銀河鉄道の夜というロケーション

様々な星を駆け巡る宮沢賢治氏の代表作の1つである『銀河鉄道の夜』をプラネタリウムの跡地であるドーム劇場で上映、という定番ではありますがやはりワクワクするシチュエーションです。

お話に合わせてその場面のイラストがプロジェクターで投影されます。
このイラストがとても綺麗で雰囲気にすごく合っていました。

一箇所、ドーム全体に星を模した照明が映し出されるシーンがありましたが、それがとても綺麗で、ドーム型でしかできない幻想的な演出だと思ったので、他のシーンでも使って欲しかったな、という思いはありました。

役者の表情が見えるボイスドラマ

出演されていた役者さんが声優さんが多く、演技の質的にボイスドラマを聞いているような感覚に近かったです。

それに加え、目の前に役者さんがいるため、読み上げている時の表情の変化が見えるという部分が、『朗読劇』というものの良さなのかな、と思えました。

動きについては、ジョバンニ役・カムパネルラ役の本多諒太さん土方翔平さんはもちろんですが、個人的に印象的だったのが、途中で少女の役を演じていた西野五月さんでした。

登場した時の泣きの演技と、途中眠っている最中もしっかりと俯いて寝ている仕草を演じている姿が素敵でした。

華美になりすぎない舞台美術

椅子はしっかりとした椅子を使い、周りには青いテープが散りばめられていて、どこか星空を思わせるような雰囲気を、華美になりすぎない程度にシンプルに演出されていました。

朗読劇ということで、通常の舞台演劇に比べ、演出等の制限が多く、作るのがすごく難しそうだと思いましたが、ドーム型の劇場の雰囲気もうまく影響し、そのハンデを感じさせない作りになっていました。

最後に

朗読劇を見慣れていないせいか、うまく感想がかけなくてすみません。

普通の舞台演劇にはない雰囲気があり、心地よい空気に包まれることができたため、他の朗読劇も是非見ていきたいと思いました。

 

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